dpi(dots per inch)は、 1インチ(25.4mm)の長さにどれだけの点(ドット)を表現出来るか、という解像度をあらわす。 ppi(pixels per inch、1インチあたりの画素数)とも言うが、dpiの方が一般的。 元々は、画像そのものの解像度はppi、印刷など出力時の解像度はdpiを使った様だが、 最近はデバイスの高性能化、多様化により、結構ゴチャゴチャになっている気がする。 値が大きいほど、細かい表現が出来る。
例えば、デジタルカメラで撮影した場合、 メモリに記憶されるデータは、 カメラに設定された縦と横のピクセル数に因るので、 本来、長さという概念は存在しない。 撮影した画像のプロパティを見ると、72dpi とか 300dpi とか書かれているが、 これは便宜的な初期設定であって、比較することに意味は無い。
例えば、A4サイズ(210x297mm)の用紙に350dpiの解像度で画像を印刷したい場合は、
(210 / 25.4) x 350 = 2,894
(297 / 25.4) x 350 = 4,093
となり、2,894 x 4,093 ピクセルの画像を用意し、
画像編集ソフトで印刷の設定をすれば、綺麗に印刷が出来る。
「C社の一眼レフは72dpiだから~」などという事を希に聞くのだけれど、
最高解像度で撮影すれば余裕で対応出来る。
ピクセル数はそのままで印刷時のdpiを変えるのでは無く、
元のデータ自体のピクセル数を変化させる画像処理は、例えば、
ACG を AACCGG や ABCEG にしたり、
ABCDE を ACE にする様なことで、
画質が劣化する原因となるので、高画質を望む場合は、しない方が良いかも。