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Scratch
Scratchについては、今や、ググれば、溢れるほどの情報が有りますので、
適宜、そちらをご覧ください。
私がこの言語を教えていただいたのは、21世紀初頭、
中京大学のワールドミュージアムプロジェクトの宮田先生からで、
当時から「面白い言語だな」と思っておりましたが、こんなに注目される事になるとは。
何度目かのリニューアルですが、今回は、私が、
小、中学校でのプログラミング的思考の育成において、Scratchが好きな点。
好きな点
- 基本、ブラウザが有れば動かせる。
- 文法エラーが無い。論理、思考に集中出来る。
小学校の算数や理科、音楽(楽譜記号)などのシミュレーション等に便利だと思う。
- 試行錯誤しながら、実行出来る。Tinkering。論よりRUN。
- インタフェースが、優しい。
- シンキングツールとして使える。
プログラムを完成させることが目的では無く、
プログラムを組み立てることによって、教科で教えたいことを考えさせる事が出来る。
例えば、多角形や星形を描くプログラムを作ることが目的では無く、
プログラミング的思考で論理を組み立てることによって、
多角形や星形の特徴を考えさせることが出来る。
- オブジェクト指向。
- 基本的な機能は揃っているので、頑張れば、それなりに本格的なプログラムも作成出来る。
ローカル変数、グローバル変数も有る。再帰も出来る。
- 複数のロボットの制御用言語に、Scratchが採用されている。
複数のロボットを同時に1つのScratchプログラムで制御出来るので、
例えば、Micro:bitをロボットのコントローラにしたり、複数のロボットを連携させたり、出来る。
後は、生徒のアイディア次第。
- 高校でもScratchで十分、という訳にはいかないが、
小、中学校でのScratchを通しての論理的なプログラミング的思考を、
高校でのテキストベースでのプログラミングに発展的に置き換え、
コンピューティングへ、より深く繋げて行く事が出来る。
良し悪し?
- コンピュータ寄りな発想の部分が有る。
例えば、配列は「リスト」であり、二次元配列は無い。
まぁ、ローカル変数、グローバル変数や再帰もそうだし、
それを含めて、コンピュータの勉強だと、言えない事も、無い事も無い?
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