工程管理の手法の1つ。
プロジェクト内の、
作業と作業とのつながりをあらわす「結合点」(丸)と、
作業自体を表す「作業」(実線の矢印)によって示される。
但し、始点も終点も同じ複数の作業を書く事は出来ないので、
その場合は、新しい結合点を作って作業をその結合点へ書き、
その結合点から本来の結合点へ破線の矢印を書く。
この破線の矢印を「ダミー作業」という。
例えば、結合点Aから結合点Bへの作業が2つ有る場合は、
下図の右側の様に書く。
プロジェクトが全て計画通りに進んだ場合に、
各結合点において、到達する全ての作業が完了し次の作業に取りかかることが可能になる
プロジェクト開始日からの日数。
開始点は0で、以降、終了点へ向かって各作業の日数を加算していくことで求める。
ある結合点から次の作業を始める為には、その結合点に到達する全ての作業を終えていないとならない為、
1つの結合点に複数の作業が到達している場合は、各作業の内で最も遅く到達する日数を使う。
ダミー作業の作業日数は0である。
終了点の最早結合点時刻は、全ての作業を計画通りに終わらせた場合の日数ということになる。
下図のプロジェクトの例では、緑色の数字が各結合点での最早結合点時刻となり、
プロジェクトは全て計画通りに進めば24日で完了する。
各結合点において、到達する全ての作業がその日までに完了していないとプロジェクトが計画通りに終わらない
(終了点の最早結合点時刻に間に合わない)ギリギリのプロジェクト開始日からの日数。
終了点の最早結合点時刻を基準にし、終了点から開始点へ向かって各作業の日数を減算していくことで求める。
ダミー作業の作業日数は0である。
1つの結合点から複数の作業を開始している場合は、各作業の内で最も早く開始しなければならない日数を使う。
前述のプロジェクトの例では、赤色の数字が各結合点での最遅結合点時刻となる。
結合点Dは、予定通りにGへの作業を開始する為には以前の作業を13日目までに完了していなければならず、
Hへの作業に合わせた17日目の完了では、間に合わない。
各結合点における最早結合点時刻と最遅結合点時刻との日数の差。 0ならば余裕がない、0でなければ余裕が有る、と言える。 余裕が無い結合点で計画よりも遅れていると、とてもマズイ。
終了点の最早結合点時刻=全ての作業を計画通りに終わらせた場合の日数、の根拠となる経路。
開始点から終了点へ向かって、余裕時間が0である結合点をつないだ経路でもある。
クリティカルパス上の作業が計画よりも遅れると、全体の計画が遅れることになり、
余計なコストがかかり、お客さんにも怒られて信用をなくしてしまうので、
重点的に作業の進み具合(進捗状況)を監視しなければならない。
また、作業日程を短縮する為には、クリティカルパス上の作業を改善しないと意味が無い。
前述のプロジェクトの例では、桃色の矢印がクリティカルパスとなる。