或る一人の人間が持つ情報が、本人の情報だけであるということは有り得ない。 必ず、その人間に関わる全ての人達の情報も、その人は持っている。 つまり、一人の人間が持つ情報が抜き取られるということは、 その人が様々な危険にさらされるという事だけではなく、 その人に関わる全ての人と、さらにそれらの人達に関わる全ての人達を危険に晒しているという事になるのです。
例えば、 Aさんから抜き取られたBさんとCさんの情報を悪用し、 Bさんに成り済ましてCさんに近づいたり、 所有者が変わった古い電話番号によってつながった相手が、 前の電話番号の持ち主に成り済ましたり、ということも、 有り得る事である。