必要な情報を如何に正確に判り易く過不足無く伝達する為に表現するか、を考えるのが、「情報デザイン」。 例えば、様々な目的を持った地図も、列車のダイヤグラムと時刻表も、 ナイチンゲールのグラフも、全て、情報デザイン。 情報機器を使って絵を書く事を指してのみ情報デザインと言うのでは無い。 この辺りの事を、本当に知らないのか、安易に知らない振りをしているのか、と思う教諭が多い。
自分が伝えたい情報を、正確に、過不足無く、判り易く、相手に伝える為の技術。 静止画、動画、図案、文字、文章、身振り、などの視覚(駅や学生食堂の導線とか)、 音楽や台詞、音声、抑揚、などの聴覚(駅でホームによって列車の発車の音楽を変えるとか、 そのメロディの位置で駆け込み乗車が可能かを知らせるとか)、 嗅覚(平安時代の御香や、本来は無臭の都市ガスに敢えて嫌な臭いを付けるとか)、 触覚(道路の点字ブロックとか)、味覚、その他、 あらゆる媒体に対して行なう。
その為には、 それぞれの媒体の特性を考え、 有効に活用する事も必要となる。
※平安時代、貴族達は不衛生な臭いを誤魔化す為に強い匂いの香を焚き込めていたが、 その匂いは、一人一人が違っていて、闇夜に間違えると大恥をかいた。