キーワード辞典
引用

登録日 17/01/24   更新日 17/01/24



その1

他人に自分の考えを説明するのはとても難しい。 一から全てを説明するのは、とても骨が折れる。

説明する内容が全て自分の考えだと言う事は、ほぼ有り得ない。 必ず何処かに、他の人の考えが含まれている。 それを、あたかも全てが自分の考えであるかの様に説明するのは、その人に対して失礼。 自分がされても嫌でしょ。 この部分はこの人の考え、それを踏まえて、此処からは私の考え、という風に、 切り分けて説明しなければならない。

説明される側にとっては、 説明している人の考えの根拠や組み立てが判り易くなり、また、 引用されている部分の考えが当てになるのか、 都合の良い部分だけを引用していたり、引用元自体が根拠の無い捏造ではないのか、 其処から、それを引用している人(の考え)が当てになるのか、出鱈目なのか、 などの判断基準にもなる。



その2

全ての事象は、過去の積み重ねで進化し続けている。
決して「今」が起点になるのではない。
過去の積み重ねを知る事で、これからをイメージする事が出来る。

例えば、今はExcelが有るのだから電卓や算盤は必要無い、という発想は好きではない。
必ずしも達人になる必要は無いが、算盤や電卓の考え方が有って、Excelの関数を使いこなす事が出来る。

例えば、現在の新幹線が素晴らしいのは、過去の経験や知恵の積み重ねが有るから。
其処から、さらに高速で安全な新幹線がイメージされる。
何も無い状態で現在の新幹線を起点にしても、それらは思考出来ない。


どの様な物事にも、 「何故、今、その様な仕組みになっているのか」には、全て、 過去からの思考の積み重ねによる理由が有る。 安易にそれを否定するのでは無く、 その理由を踏まえて、現在に、これからに、カスタマイズしていく必要が有る。 勿論、その理由を根拠にして、ブチ壊すのもアリです。





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