キーワード辞典
ICT支援員の立場

登録日 21/02/01   更新日 21/07/21



「ICT支援員」の立場

この三十有余年、情報処理の実習助手として、幾つもの教育現場の、 欲の権化、カネの亡者、極めて卑怯で怠慢、組織的パワハラ三昧な似非教諭達の実態を実際に体験し続け、 或いは見聞きし続けている私の、個人的な確信。

「ICT支援員」が言われ出してからこっち、 彼方此方のICT支援員に関する教育現場や派遣業者などの状況をリサーチするに、 教育現場の教諭の実情は 「(自分でも出来るけど)忙しくて出来ない」と 「自分が判らない&出来ない仕事を代わりにやってくれさえすれば良い」 とに二極化している様で、前者は教諭自身が仕切れるから良いんだけれど、 後者は、前者の主張に「オンブオバケ」「子泣き爺」した、 自分が仕切れないから丸投げしてしまえ、というのが、本音の様です。 抑々、自分で判ろうともしない教諭が、自分が判らないものを使って真面な授業が出来る訳が無い。 その行き着く先が「支援員が悪い」「教諭に逆らうならクビ!」になるのは想像に難くない(経験済み)。 教諭寄りな派遣業者は(過去の私の状態の様な)遣り甲斐搾取なブラックな事言い出しているし。 マスコミは引っ掻き回すだけで、ネタが尽きなくて、良いよね。 本当に、呆れるほど、30年前から、変わらないね。

提唱者達も、自分の提唱に自己満足するだけで、教育現場の実態など意に介さず、 と、いうのが、百校プロジェクトの昔からGIGAの現在に至るまで繰り返される現実であり、 それもまた、教育現場のオンブオバケ子泣き爺の「どーせ」に繋がるという、最悪な輪廻。 見方によっては、大いなる狎れ合い

つまり。 「ICT支援員が居れば良い」「ICT支援員が居るべきだ」 というのは、客観的にはとても良く判るのだけれども、それは提唱者&教諭側の都合であって、 ICT支援員当事者自身の立場や生活、モチベーションなどの事については、殆ど出て来ない。 最大の問題は、 提唱している一部の人達の建前や理想(否定はしません)と、 北海道から沖縄まで全国遍く存在する教育現場の 似非教諭のオンブオバケや子泣爺達の本音との乖離が凄まじいという実態。 提唱者と現場との乖離により制度が崩壊、形骸化するこの手の事例は、 ICT支援員の件に限らず、教育界では日常茶飯事。

最初は「どうなるかな...」と様子を見ていたのだが、 最近は「やっぱりね...」。

「ICT支援員」の否定では無く、教育現場の教諭の意識が変わらないとダメ、という見解です。


ICT支援員が機能していると思う一例(想像)

※以下は、一つの理想の形として書いたのですが、 勿論、色々な例が有って良いと思います。



私の実体験のホンの一例(過去)

時代が代わり、世代も代わりつつありますから、今は、こんな事は無いだろうとは思いますが、 以下、実際に体験し続けてきた実例です。 でも、時代が変わっても、人間の無意識な感情なんて、変わりませんからね。 此処に書けない様なパワハラ事例は、前後編の本が一冊書ける程度にストックが有ります。 特筆すべきは、それが決して一校の特殊な事例では無く、何処でも、同様の傾向が極めて強い、 という事です。


(1).
ヒラメ主任
「授業で使うソフトをコピーしろ。教育の為だ、構わないのだ。 組合で懇親会をやるからゲームソフトもコピーしろ。教育の為だ、構わないのだ。 著作権侵害だから嫌だとぉ? 実習助手なんざ逆らえば不適格で直ぐにクビだ、代わりなんて幾らでも居る。 バレたらどうするだとぉ? コピーするのは助手なのだから助手の責任だ。助手がクビだ。 俺達は関係無い。知らぬ話だ。代わりなんて幾らでも居る。」
自分達の権利には滅茶苦茶煩いが、他人はどうでも良いらしい。 勿論コピーはしていないが、その為に、更なる卑劣なパワハラが...。


(2).
基本、助手の授業はチームティーチングという表向きの体裁になっているが、 実態は、教諭は、来ない事が暗黙の前提、来ても5分で居なくなる。 チームの相手は、管理職本人か管理職の茶坊主、或いは肩書だけで情報が全く出来ない教諭。 複数校で日常的に体験済み。

茶坊主教諭
「校長が、『助手のRynに授業も部活動もやらせてお前は何もしなくて良い』と言うから 授業担任も部活動顧問も引き受けたのだ。俺も授業や部活動をしなくてはいけないのなら、 校長に云い付けるぞ。」
→教諭は、授業も部活動も居ない。
---
茶坊主教諭(授業にも部活動にも出て来ない)
「勿論、生徒が国家試験に合格した成果を出したのは、俺だ。文句あるか。」
→管理職から推薦されて模範教諭になり、いずれは管理職に。
---
茶坊主教諭
「(日常は授業をサボって出て来て居ないから授業システムの操作が全く出来なくて 県教委視察のICT活用研究授業がグダグダになったのを) 全て助手がPCの故障を直していない責任だ。PCが故障していなければきちんと授業が出来たのだ。 あの助手は何も仕事をしない奴だ」
管理職
「早く直せ」

「(毎土日祝日盆暮れも無手当で遠路遥々終日出勤してPCの保守をしているから) 全然壊れてないんですが...」
管理職&教諭
「逆らえばクビ!!!」
---
授業中、例えば、プリンタが(スリープでオンラインのランプが点いていなくて)印刷出来ないのを、 態々助手を教室に呼び出し生徒の前で「故障している、授業が出来ないじゃないか」と罵倒する様なレベルの事は、 複数の教諭から、毎日の様に起きる。 自分が判らないのでは無く、助手の責任に因る故障だと言いたいらしい。 説明しても更に酷い言葉が返って来るだけので、私がプリンタのオンラインのボタンを押す。 (5)にも通ずる。


(3).
実習室のコンピュータの保守と言うのは、生徒が居ない時でないと出来ない。 つまり、基本、始業前、部活動後、授業や部活動の無い土曜日曜、祭日、盆暮れ正月、という事になるのだが、 それらの作業に対する手当や代休は、採用から定年迄、一切受け取った事は無いし、 そういった制度も無い(特殊勤務手当に当たらない、らしい)。 私は(2)の様な責任転嫁をされるのが大嫌いなので、 採用から前勤務校迄は上記に当る日はほぼ出勤していたのだが、それでも(2)は日常的に起きる。
更に、表向きは「助手は仕事をしない!」を公言しているが、 教諭自身は、私が上記の日に出勤している事を良い事に、 教諭が生徒に上記の日に学校で実習をする様に言い、 私には一言も無く、教諭自身は来ない、といった事も日常茶飯事で、 その為に私の作業が大幅に遅れる、という事も、過去に複数の勤務校において日常的に起きている。 つまり、これは、決して例外では無く、普遍的に、何処の学校でも起きている、と認識している。


(4).
時間割、成績処理、各種印刷製本、同窓会の名簿、など、 ありとあらゆる課、科、学年の仕事において、「パソコンを使って」という言葉を前に付ける事で、 これは自分の仕事では無いと言い放ち、あらゆる仕事を丸投げして来る。 つまり、その内容に関わらずパソコンを使って行う仕事は全て自分の仕事では無い、助手の仕事だ、と、言いたいらしい。 或いは、自分がパソコンという道具を使いこなせない不都合は全て道具の所為にしたいらしい。 データでは無く、道具が主体。
この発想は、現在の、 「パソコン使うのは情報科」「プレゼンするのは情報科」「問題解決するのは情報科」へ、 更に、「適当にパソコン使ったら情報の授業」「適当にプレゼンしたら情報の授業」 「適当に調べ学習したら情報の授業」へ、通じている。

(5).
大昔、大規模な商業高校で、毎時限授業が終了する度に、点在する4つの実習室から、 「PCの電源が落ちていなかった!」「Wordの設定が問題集の図の通りで無かった!」 「壁紙が!」「アイコンが!!」「ツールバーが!!!」「灯が!」「窓が!!」「鍵が!!!」 と、教諭が入れ替わり苦情をタラタラ言って来るが、 それを休み時間10分間毎に全て元に戻せって非現実的だし、 苦情は前の授業担当者に言うか、実習室を使う担当者で相談すべきことだし、 そもそも授業中の事なのだから各教諭が指導すべきことで、この人達一体何を教えているのだろう???  あぁ、そうか、自分が指導出来ないから、前の授業の教諭にも言いたくないのか、という結論に至り、 呆れ果てた時期が何年も続いていた。 例え、その後、復元システムが導入されたとしても、 根本的な、馴れ合い指導と責任転嫁の体質は、今も全く変わってはいない。


(6).
校内中のコンピュータ(40台~120台)に誰かのドジでウィルスが感染した際に、 「予算が無い!外部にバレたら不味い!!一人で直せ!!」と管理職から命令されたことも、複数校で有る。 勿論、教諭は知らん顔。 例え、黄金週間の全ての休日を終日使い一人きりでパンを齧りながら修理しても、 手当、軽減、一切無し。


(7).
大昔、管理職から各課に振り分けられたプロジェクトの作業が、 表向きは各課が作業を行っている事になっているが、 実は、裏では、各課で都合の良い様に仕様を変更し、各課から私に丸投げされた。 しかも、各課から投げられたものを突き合わせると仕様が全くバラバラで整合性がとれないのだが、 私が指摘しても各課主任は各課間で調整する事をせず、自分に都合の良い仕様を強制してパワハラ三昧。 名付けて「チリ地震津波現象」。

此方がどれだけ切羽詰まった段取りで作業をしていても、 勤務時間中は勿論、例えそれが休日であったとしても、 突然横から割り込んで来て、 「(そんな仕事なんてどうでも良いから)俺の私物のパソコンを直せ」 的な用事を強制的に押し付けて居なくなる事も、茶飯事。


(8).
「年休を取ったら当然評価を下げる、当たり前のことだ」← 私が居ないと自分が授業をしなければいけないから
「年末年始も学校で作業をしろ(手当は無い)」
「(上記の様な事に)逆らえば助手なんて不適格で直ぐにクビだ。」
「代わりの人間なんて幾らでも居る」
実際に、日常的に、何度も繰り返して言われて来た言葉。

特に、上記の事例は、 日頃、自分の勤務時間には5分でも煩く騒ぎ立てる様な組合系の教諭に多い傾向が強く感じられる為、 組合も全く信用していない。※個人の体験です。

近年は、ネットワーク系の保守は遠隔で出来る様になり、 24時間体制で行えるようになった(している)が、 その作業に対する手当も、その制度も、無い。


(9).
或る年度末。『ネットが繋がらないから仕事が出来ない! 仕事を終わらせたいのに送別会にも行かなきゃならない!どうなっているんだ(直ぐ直せ)!』 → 異動する私は送別会に出席せず一人で対応、処置。異動しない前述の教諭達は (行きたくもないが仕事だと思って仕方なしに出席する)送別会へ。因みに、私は宴会は大好きです。


教諭って、「教育の独立性」を振り翳し、各自が「自分が正義」「自分だけは特別扱い」な、烏合の衆なんだなぁ、と実感。


結論

どれだけ綺麗事を並べても、「ICT支援員」は、 全国に数多居る、それに便乗するオンブオバケ、子泣き爺な教諭達には、 「自分にとって都合の良い人」なのですよ。 其処にメスを入れないと、ダメです。






[ 赤い玉の画像 ] 「キーワード辞典」の目次へ

[ 黒板消しとチョーク受けの画像 ]