キーワード辞典
データマイニング

登録日 12/03/01   更新日 12/03/13


データマイニング -データを選択する・データに選択される-

世界中に溢れる膨大な情報や、 それらの情報の利用履歴(検索ワード、掲示板やSNSの投稿記事、Webメールの内容、旅行の予約、購入商品、その他色々) などを統計的に解析、推測する(いわゆるビッグデータ)事で、 世の中全体の興味関心事や流行、特定人物の趣味嗜好、など、新たな情報を発掘し、蓄積、活用すること。 データマイニング自体は悪い事ではないが、 得られた情報の所在と使われ方が問題となる。

データマイニングにより、 自分用にカスタマイズされた情報が臨機応変に入手出来るとも言えるが、 営利組織に詳細な個人情報や行動を把握される事で、 時には意図的に届けられる情報に振り回されたり、 弱点に付け込んだ情報の使われ方をしたり、ということも、 有り得ないとは言えない。 また、実際には無い「流行」も、あたかも有る様に捏造する事も可能となる。

WebPageでデータの検索やSNSなどをしていて、 時々、自分の趣味や嗜好にビンゴ!な広告が出て来て、唖然とする事が有る。 人がデータを選択しているつもりが、 実は人がデータに選択されている気分になる。 これが極端に進んで行ったら...。
常にプライバシーを監視され、 自分に(或いは他の誰かに、または社会に)都合の良い、 耳ざわりの良い情報だけが選別されて入って来る世界って、 実は、かなり怖いんじゃないかと思う。





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