コンピュータがデータをやり取りしたりプログラムの命令を実行したりする時には、 「せーの!」と一定のタイミングで調子を合わせて行うことが必要になる。 コンピュータには、そのタイミングを合わせるための”音頭とり”が居て、 データのやり取りやプログラムの命令の実行は、 その”音頭とり”の手拍子のタイミングを元にして行われる。 そのタイミングの事をクロックと言う。
1秒間のタイミングの数、
普通に言うと1秒間に刻まれるクロックの数をあらわす値。単位はHz(ヘルツ)。
1秒間に1回のタイミングならクロック周波数は1Hz、
100万回なら1MHz。
CPUのアーキテクチャにもよるが、
1秒間のタイミングの数が多い(=データのやり取りや命令の実行の回数が多い)方が、
速いコンピュータ、と、まぁ、言える。
クロック周波数が1MHzの時、1クロックの長さは、
初期のコンピュータは、 ”音頭とり”のタイミング(ベースクロックと言う)と、 コンピュータ内部のRAMなどの回路のタイミング (システムクロック、FSB(Front Side Bus)、などと言う)と、 CPUのタイミング、は全て同じであったが、 CPUやRAMの性能が向上することにより、 CPUがベースクロックの整数倍もしくは半整数倍の速さで動作するようになり、 さらに、RAMなどの回路もCPUよりは遅いが ベースクロックの整数倍の速さで動作する様になって来ている。 現在、何々のクロック周波数と言う場合は、CPUやRAMなど、 各々が実際に動作している周波数を指す。
ミリオン・インストラクションズ・パー・セカンド。 日本語に訳すと、100万・命令・毎・秒。つまり、1秒間に何百万命令を実行出来るか、というCPUの性能をあらわす値。 略してミップスと読む。1MIPSは、1秒間に100万命令実行出来ることになる。
CISCやRISC、パイプライン処理などの話が絡むと ややこしくなるので、略。
CPUと主記憶装置とのアクセスにおいて中間に隠れる様に存在する小容量だが高速なメモリ。 「キャッシュ」は「現金」ではなく「隠れた」の意味。
なお、最近のCPUは、 CPUとキャッシュメモリが1つのパッケージに収められており、 CPUのクロック周波数で動作しているものが多い。
これも、CISCやRISC、パイプライン処理などの話が絡むと ややこしくなるので、略。
CPUがプログラムやデータを読みに行った時に、欲しいものがキャッシュメモリに有る確率。 当然、数値が高いほど良い。
CPUがプログラムやデータを読みに行った時に、欲しいものがキャッシュメモリに無い確率。 ヒット率の逆。 この時は仕方が無いので主記憶装置に読みに行く。
ヒット率×キャッシュメモリのアクセス時間+ (1-ヒット率)×主記憶装置のアクセス時間。