'07年12月、会津若松のジュニアエコノミーカレッジのガイドブックの執筆者の方から、
新しいバージョンのガイドブックと詳しい資料をいただきました
(前のバージョンは「おすすめの本」のページに有ります)。
写真の、左から、一連の作業を行っていく為のガイドブック(ワークブック)、
その為のルールブック、サポーター(大人)の為のマニュアル、
昨年度の新聞記事の記録、下が、昨年度の様子のDVD、です。
「ジュニアエコノミーカレッジ」は、
会津若松商工会議所青年部が主催する小学生の為の起業教育プロジェクトで、
2001年から行われています。
その基本理念は、
「小学生に”考えるチカラ”を養い、地域社会に貢献する人をつくる」こと、
そして、「起業」という言葉の意味や株式会社の仕組みなどが分っていなくても、
相手に喜んでもらうこと、お金の大切さ、チームワークの重要性など
たくさんの事を学んで欲しい、という願いです。
その為の3つの重要な要素として、
「自ら考える」「自ら決める」「チームワーク、リーダーシップ」を挙げ、
事業が成功してグランプリになる事だけが目的では無く、
其処へ至る過程が重要であり、各々のチームや個人に各々のゴールが有るという趣旨で、
行われています(以上、サポーターマニュアルより要約)。
この3つの要素は私の「Project-C」の「余計な一言」と一致していて、とても共感します。
この様に書いてしまうと、あまり商業的な事はしていない小学生の「お店屋さんごっこ」
ではないかと思われるかもしれませんが、とんでもありません。
流石に商工会議所が主催するだけあって、
株式会社を作るところから始まり、商品企画書の作成(食品の場合はレシピも)、
仕入れの調査(原価計算と利益)、ドリームプランの作成、
銀行からの借り入れや株券の発行とその為のプレゼン(悪いと却下される)、
諸帳簿、商品の仕入れ、製造(食品の場合は調理)、店のテーマ、商品ディスプレイ、接客、PR、
実際の販売、決算、お礼状、会社の解散、など、など、など、
現実に即した流れが小学生にも分りやすいワークで進められます。
利益に応じた給料計算や株主への配当、税金もあり、
赤字になった場合は自己責任で小学生が埋め合わせをします。
大人(サポーター)は、一連のワークに直接関わる
(手伝ったり肩代わりしたりアイディアを出したりする)事は厳禁で、
あくまでもファシリテータに徹します。
小学生に対し、起業というテーマで、決して内容に手を抜くことなく、
大人が体裁を繕い上膳据膳するのでなく、しっかりと参加者に自覚を持たせ、
しかも判り易くて楽しいストーリーは、とても素晴らしいと思います。
'08年2月6日、同じ方から、ジュニアエコノミーカレッジが、
ジャパンベンチャーアワード2008奨励賞、日本YEG大賞を受賞されたとの、メールをいただきました。
メールの中の、
受賞もある意味では活動の「結果」の一つですが、
我々の活動の本当の「結果」は、 「子供たちがつくる未来の会津若松、未来の日本」です。 |
サイトも全面リニューアルしたそうです。