Rynのページ(商業高校情報教育研究室)
’05年1月17日、高岡商業高校の羽根先生より、
富山北部高校が取り組んでいる模擬株式会社「Office Vivid」「彩流館」の情報をいただきました。
いただいた資料は平成16年度全国商業デザイン科教育研究会富山大会の時のもので、
内容がとても盛り沢山のため、
この取り組みが如何に素晴らしいかがとても伝わって来るのですが、
文才の無い私に内容をうまくまとめるのはとても難しいので、
簡単にですが、紹介させていただきます。
羽根先生、有難うございました。
とりあえず、ということで、ご勘弁を。
富山県立富山北部高等学校は、
全国でもとても珍しい「商業デザイン科」1クラスがあり、
平成15年度入学生では、
「CGデザイン実習」1~2年次で計6単位、「商業デザイン実習」1~3年次で計15単位、
「デザイン技術」1~3年次で計6単位、など、
学校設定科目を含めデザインに関する科目を32単位設定し、
総合的に商業デザインを学んでいます。
「Office Vivid」「彩流館」は、
平成15年度に入学した同科の生徒が自分達のデザイン力を活かそうと設立した模擬株式会社で、
以下の様な取り組みを続けています。
- 平成16年(1年次)1月
- 業種の検討。
自分達のデザイン力を活かす、ということでデザイン企画会社。
- 2月
- 会社名の選定、役員の選出。
生徒から出た15の会社名の提案者のプレゼンによって「Office Vivid」「富北 彩流館」に決定。
当初は1社の予定でしたが、人数の関係と、コンセプトの差から、
社員17名の「Office Vivid」と社員23名の「富北 彩流館」の2社になりました。
- 3月
- 各社のコーポレートカラー、ロゴタイプ、シンボルマークなどのプレゼンによる決定。
各社のデザインシステムに合わせた会社案内や各種ステーショナリー、名刺などの作成。
- 2年次4月
- 業務内容の検討、企業理念、部署、役職の決定。
ターゲット、ニーズ、ウォント、採算性、などの明確化。
「Office Vivid」/看板など広告制作を中心としたデザイン業務。
「富北 彩流館」/雑貨などの製作販売を中心としたデザイン業務。
ネーミング時のコンセプトとのズレの修正。
資本金は5万円。1株は1,000円。
正式な社名を「株式会社 Office Vivid」「株式会社 彩流館」に決定。
- 5月22日
- 各社の設立総会、株主の募集と株券の発行、通帳の作成。
以降、各社の活動は以下の通りです。(16年5月~17年1月現在)
ここで詳しくはとても書けませんが、どの取り組みも本格的で素晴らしいです。
- 地域の製薬会社のパッケージデザインコンペの応募/「Office Vivid」「彩流館」
- 地域の業者と連携した、おわら風の盆における甘酒の企画販売/「彩流館」
- 地域の鍼灸院のスタッフTシャツの作成/「彩流館」
- 吹奏楽部の定期演奏会用ポスター、パンフレット、チケットなどのデザイン/「彩流館」
- 水球部Tシャツデザイン作成/「彩流館」
- 地域の業者と連携したDVDによる卒業アルバムのデザインと販売/「彩流館」
- 地域のスケート場のリンク壁面の広告制作、チラシの作成/「Office Vivid」
- 校内でのオリジナルパンの販売/「Office Vivid」
- 「高校生きらめきフェア(県の産業教育フェアを改めたもので普通科も含めて全高校が参加するイベント)2004」
でのオリジナルパンの販売/「Office Vivid」
- 地域の花展の案内はがき、出品者名簿、看板、の作成/「Office Vivid」
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