Ｒｙｎのページ（商業高校情報教育研究室）

「まごの店」は、三重県唯一の卒業と同時に調理師免許が取得可能な学校である 三重県立相可高校の、食物調理科調理クラブの調理実習施設として、 多気町五桂の自然休養村「五桂池ふるさと村」内に、 2002年10月26日にオープンしたレストランです。 ふるさと村（産）、多気町（官）、相可高校（学）、が地域の活性化をめざし協働して実現しました。 村内の農産物直営施設「おばあちゃんの店」の向かいに建てられ、 食材を利用することから、「まごの店」と命名されました。

店舗は、オープン当初は、 約１６平方メートルの屋台風の建物でしたが、 調理場が狭い、席数が少ない、などの理由から2003年11月に多気町が改装を計画、 県内の工業高校の生徒に設計案を公募、４校10点の作品の中から、コンペの結果、 広い木製デッキが特徴の伊勢工業高校、建物全体を円形にした四日市工業高校の生徒の作品を選出、 各々の作品の長所を活かして設計、2005年2月19日にリニューアルオープン。 鉄骨平屋建て建築面積３８３平方メートル、 店内にはギャラリー、多目的コーナー、客席、オープンカウンター、 ２つの厨房室や研修室などが設けられた、広いスペースになりました。

メニューは、地元の食材を活用したユニークなもので、 オープン当初は、伊勢いもを麺に練り込んだうどんとろろ麺や 多気町産の大豆を使用したふるさと村特製豆腐の３色田楽などでしたが、 その後、親子丼や日替わり弁当「まごの店弁当」など、 種類も増えている模様です（未確認）。

オープン前の2005年2月6日には、地元の若い新婚夫婦を祝う結婚式があり、 食物調理課の生徒３７人が、和洋折衷のパーティーメニュー１９品を用意し、 司会進行、接客までをてきぱきと運営しました。

営業日は、土、日、祝日、長期休業中の10時から16時。 但し、定期テスト等、学校行事により休業することがあります。

また、近隣の都市などで様々な企画を実施したり、 地元の松阪商業高校、愛知県の岡崎商業高校「OKASHOP」などと連携をとっている模様です。

('05/06/05)

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'05年11月3日、三重県松阪市へ、 地元の松阪商業高校と相可高校＆愛知県の岡崎商業高校 の３校がコラボレーションしお店を出すという「氏郷まつり」に出かけた際、 アポ無しにも関わらず、相可高校の村林先生の御厚意で、相可高校の施設や「まごの店」を、 とても丁寧に案内していただき、料理へのこだわりや地域と学校との連携など、 色々なお話を伺うことが出来ました。 ここは、生徒も先生も地域も、とても熱いです。

今回も、お忙しい中、多くの方々にお世話になりました。 本当に有難うございました。

('06/08/25)

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まごの店

第1厨房はレストランのための、第2厨房は教室や研修のための厨房です。
上の1枚目の写真は店の外観です。閉店後のものです。 フェンスの地元の小学5年生が描いた絵が楽しいです。 上の2枚目の写真は客席から第1厨房を狙ったもので、 天井からの2台のモニタでは、第1厨房の生中継やまごの店の紹介ビデオが流されています。 営業中は常に満席で写真を撮るのが憚れたので、 閉店後、賄いの準備をしている時のものです。 3枚目の写真は第2厨房から第1厨房を狙ったものです。 これは、営業中です。
ふるさとギャラリーは、 現在は、この建物の設計のコンペの作品が展示されていますが、 将来は椅子とテーブルを入れ、レストランで購入したドリンクやスイーツを 楽しめるスペースにする構想もあるそうです。

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本日（お邪魔した日）のランチ。
松花堂弁当、イタリアンランチ、名物まご店定食。全て８００円。
メニューをお店に出す際には、 生徒自らが、きちんと原価計算をした価格設定や仕入を行っており、 時には価格で議論になることもあるそうです。 実際にお店を経営していく以上、 より美味しいものを適切な価格で、というのは、 当然といえば当然ですが、とてもシビアな緊張感が感じられました。

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「おばあちゃんの店」の隣の手作り豆腐工場（生徒さんが作ります）と、 「おばあちゃんの店」で売られている出来たての豆腐です。 「おばあちゃんの店」は、地域で生産された農産物などを販売しているお店です。 店内は結構広く種類も豊富に取り揃えられています。 商品はどれも新鮮でこだわりを持って作られたものばかりで、 「まごの店」でもここの食材を使用しています。

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相可高校の調理実習室。
細部にまで使い易さの工夫が凝らされています。

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相可高校オリジナルの醤油。 他にも相可高校の為のオリジナルの素材が多く有ります。 生徒さんは、四季折々の旬の素材を使い、 お互いに切磋琢磨しながら、 調理を研修し、味を追求し、新しいメニューを研究しています。 その実力は、全国大会で優勝する程です。

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「まごの店」への地図です。実際は星の位置よりちょいと駐車場寄りです。 村内の地図の北は不明です。 「多気町五桂池ふるさと村」へは、 ＪＲ紀勢本線の佐奈駅からは徒歩２０分、 ＪＲ・近鉄の松阪駅からは三瀬谷行きバスで２３分「五桂口」で下車し徒歩２０分、 と、公共交通機関ではちょっと苦しい場所に有る様です。 自動車では、伊勢自動車道の「勢和多気」ＩＣから東へ車で10分です。 ちなみに地図内の食堂でも、緻密に計算され尽くしたキッチンの中で、 相可高校のＯＧが頑張っていました。

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