キーワード辞典
遠隔会議

登録日 20/07/14   更新日 20/07/20



遠隔会議に纏わるエトセトラ


1.顔出し

抑々、従来も、 「こんなに忙しいのに研究会に車で出掛けなければならない!」と宣う人達と、 例え思っていても言わずに上手くマネジメントするごく少数の人達と、 忙しくないけど便乗して「そーだ!そーだ!!」と言い合う 最初から興味が無い名前だけのその大勢の人が居るのだから、 それが遠隔会議になったとしても、人間の性質は変わらない訳で、 黒い画面の、その向こう側には、 校務も忙しいけれどしっかり会議も参加して居る(チャットなどでは参加している)人と、 忙しい校務をしながら片手間に参加している人と、 参加しているフリをして寝ていたりゲームしていたりする人と、大雑把には3通りがある。 良く言えば時間の有効活用。 教諭の大好きな言葉で言えば教諭独特の(在宅勤務で遊んで居る様な)「働き方改革」。 個人的には、少なくとも、 勤務時間内の公式な閉じた(不特定多数では無い)会議に顔出しせずとも良い、と考える根拠が判らないし、 話していただいた講師の方にも失礼。
但し、企業で在宅勤務の場合に「部屋を見せろ」など、パワハラ、セクハラの事例も実際に有る様なので、 規定の仮想背景はアリだとは思う。


2.名前

少なくともZoomによる遠隔会議において入室する際の名前は、 「所属+名前」など、予めホスト側で指定しておくと、 入室許可の際にホスト側が誰が来て居るのか確認出来るので成り済ましや不審者の対策になる。 私が知る限り、常識的な組織では、徹底している。
社会的には、例えば勤務時間中の県教委の人も居る様な公式な会議の場で、 黒画面で、自己満足な(誰も知らない様な)ニックネームで参加し、 音声でもチャットでもダンマリを決め込むのは、 状況として不審者(スパイ?)と見做されても文句は言えない。 てか、そういう事を許す企業が実際に存在するのか、私には判らない。

時に、主催者や発表者が2台参加している場合が有るが、 これは、1台がネットトラブルなどで制御不能になっても、 もう1台に切り替えて会を続行させる為の手段である。 その際の名前も、その意図が判る様にしておくと良い。


3.音

生活雑音。家族の声とか、宅配便とか。マイクは、発言者以外はミュートにしておくのが無難。
某企画で、Zoomでの討論会をYoutubeでライブ配信していた際、 参加者のスマホの着メロが流れたら(曲の)著作権に引っ掛かって、 Youtubeから配信を拒否されたという事例も有る。

Youtubeは、著作権に関しては、教員独特の甘ちゃんな感覚では、 世界中の鵜の目鷹の目な人達により、直ぐに拡散、炎上必至。 グローバルな契約に基づく為、Youtubeも関係団体も決して黙ってはいない。 何故なら、黙っていると、自分達の責任になるから。


4.チャット

不特定大多数の参加者による遠隔会議の参加者全員向けチャットは、 基本、主催者側のリサーチと参加者の自己満足以外の利点は無いと考えて良い。

或る意見に対しての同じ「賛成」「反対」でも、 参加者各々の立ち位置や思惑が違う事がお互いに見えず、問題の切り分けが全く出来ていないから、 迂闊に同調すると、 「この人は自分と同じ思惑や立ち位置で賛成している」と勘違いして嬉々として書き込んで来る 視野狭窄な人が甚だ多く、 それがまた他から勘違いされる事が甚だ多いので、 非常に面倒臭く、精神的に疲れる。 まぁ、書き込まれる内容も、本題に即した建設的な意見というものには滅多にお目に掛かった事は無く、 殆どの場合、本題とは全く無関係な、まるで叩き付ける様な、 根拠の無い断定的な自論の押し付けと、自己満足と、自慢と、愚痴ばかり、 偶に主催者側からのアンケートのリンク、なので、 それらを分析する事に興味が無いなら、視なくとも別に影響は無い。

その辺りを考慮しながら、主催者側で、チャットを上手く回せる人が居るか否か、は、 その会議の主催者の印象には、大きいかも知れない。 つまり、主催者側がチャット機能をどう考えているのか、とか、 あぁ、こういう人達が集まる会議なんだなぁ、とか、判る。 大体、開始10分位で、自分にとって視る価値が有るか否か、見当は付く。 書き込みは自己判断でどうぞ。


5.発言

イマドキの企業では、 遠隔会議の際に誰がどの様な発言やチャットの書き込みをしたかを 自動的に記録分析するシステムが導入され、その貢献度によって評価が決まるらしい。 これからの高校生にも、これからの先生にも、必要なスキルなのかも。







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