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キーワード辞典
物凄く大雑把なPython
登録日 21/09/09
更新日 21/09/25
データ型について
プログラムで使用するデータは、整数であったり、小数であったり、文字列であったり、色々で、 必要となるメモリの大きさも扱いも違う。その為、各々に適したデータの型が用意されている。
「型は何になっているの?」という場合は、type() や is〇〇() という組み込み関数で知る事が出来る。
主な、代表的なデータ型についての概要
※この項では、主に、対話モードでの実行例を掲載している。 対話モードで行った処理は、モードを終了するまで記憶しており、 また、変数名だけを入力すると、その変数が記憶している値を表示する。
str型 : 文字型。文字、文字列を扱う。” ” か ’ ’ で囲む。
実は、文字列は、文字単位の配列である。
詳細は、配列の項(予定)を参照。
対話モードによる実行例
1番目、'Hello, World' がクォーテーションで括っていない場合は、値の無い変数名として扱われ、エラーとなる。 3番目のものは、クォーテーションで括っていないので、減算に扱われている。
int型 : 整数型。整数値を扱う。
float型 : 浮動小数点型。小数点を含む数値を扱う。
対話モードによる実行例
type()関数で、値のデータ型を調べてみる。
スペースは、見易くしているだけ。
自動的に、'3'は文字型(str)。3は整数型(int)。3.0と3.14は浮動小数点型(float)として、扱われる。 変数にこれらの値が代入された場合は、変数に対して明示されたデータ型に関わらず、 値が持つデータ型の変数となる。
詳細は、変数の項を参照のこと。
除算結果のデータ型
対話モードによる実行例
1行に複数の命令を書きたい場合は、セミコロンで区切る。
除算の結果は、float型。
変数にこれらの値が代入された場合は、変数に対して明示されたデータ型に関わらず、 float型の変数となる。
3番目、結果をint()で囲めばint型に変換されるが、Pythonで、その必要が有るのか、と言われれば、微妙?
bool型 : 論理型。True と False の2つの値のどちらかを持つ。
処理の経過判定などのフラグとして使ったりする。
list型 : リスト型。一般的に言う配列だが、配列と言うよりは、リスト。
関連性の有るデータを[ ]で囲んでひとまとめにして処理出来る。要素の値は変更が可能。 各要素は、先頭を0として昇順に付けられる添字(インデックス)によって処理される。 要素の値が代入されていることが前提なので、要素に値が無い配列は作れない。 しかし、要素が無い(要素の数が0)の配列を宣言し、後から要素を追加する事は出来る。 CやJavaと違い、要素の値のデータ型を統一する必要が無いので、 CやJavaの構造体の様な使い方も出来るが、 添字によって統一しておかないと、処理の過程でエラーとなる場合が起きる。
詳細は、配列の項(予定)を参照。
対話モードによる実行例
変数a1、a2は、同じデータ型の要素でまとめ添字で制御する、従来の配列っぽい一次元リスト。
変数bは、構造体っぽい一次元リスト。
変数cは、構造体っぽい二次元リスト。
変数dは、二次元配列というより「リストの要素の値がリスト」なので、 こんなことも出来てしまう、という例。