学校と情報教育に関する幾つかの想い Part.8
授業の中のIT技術

登録日 04/03/01   更新日 04/03/01

目次

縁有って、昨年('03年)の秋に勤務校で行なった、 「ビジネス基礎」の先生、ALTの先生、私、の3人で 駅前で英語の小芝居をして撮影したビデオを使った 「ビジネス基礎」の公開授業の評判が良かった様で、 「もういっちょ!」という話になり、 '04年2月24日、上記の3人に留学生を加えた4人で、 日本で最も評価が高いことで有名な旅館や 世界有数のブルドーザーメーカーとして有名な製作所へ伺い、 其処での英語での応対をビデオに撮影し編集して作成した教材を使った、 「ビジネス基礎」の公開研究授業を行いました。 私の担当はビデオ撮影と編集で、 撮影は相手企業に貴重な時間を割いていただいている関係もあって 殆どリハーサル無しのぶっつけ本番だったのですが、 研究授業ではそれなりに良い反応をいただいて、ホッとしています。
後で聞いたその時の四方山話では、 「Rynは経営情報分野から国際ビジネス分野へ転向したのか?」 というのがあったそうで、普段から分野に拘らず ベンチャービジネスや World Youth Meeting やASEP に格別違和感の持っていない私は、 思わず苦笑してしまいました。

私にとって、今回の公開研究授業は、当然ですが「ビジネス基礎」の授業であって 「ビデオ鑑賞」の授業ではないので、 実際に授業をされる「ビジネス基礎」の先生やALTの先生と打ち合わせをし、 授業の目的に沿ったものを心がけて見易くシンプルなビデオを作成しました。 ビデオ編集も英語のタイトルやテロップを付けたりした程度で、 派手なことはしていませんし、する必要も無いと考えました。 企画を練り企業にアポを取ったのは「ビジネス基礎」の先生、 英語を監修したのはALTの先生、ビデオ撮影と編集は私、演技と授業は全員で、と、 教員同士がチームワークを組み、IT技術をうまく活用すれば、 難しく考えなくともこんな授業も出来る、という良い事例になったと思っています。

今後は、さしあたっては、 「ビジネス基礎」の授業のための更なるシーンの撮影、編集ですが、 出来るなら、課題研究の授業で生徒に同様なビデオの企画、出演、撮影、編集をさせられたら、と、 考えています。 この時も、技術を駆使したビデオを作成することが最終目的ではなく、 例えシンプルな作品であっても、ビデオを作成することによって、 これからのビジネスシーンにとって英語が重要な役割を持っているということ、 そして、英語は堅苦しいものではない、楽しいコミュニケーション手段なんだ、 ということを生徒に感じて貰えたら、と、考えています。

最近は、勤務校でも、例えば、 簿記の授業でPowerPointのスライドやExcelを活用した指導をされる先生が何人かいらっしゃいます。 そうやって、授業の中に(スペシャルでもなんでもなく)何気にIT技術が使われている様な、 そういうのが良いな、と感じています。

( '04/03/01 )




[ 黒板消しとチョーク受けの画像 ]