「放課後にコンピュータ室は鍵をかけるか」という話題が、 過去において、様々なメーリングリストで議論されるのを何度も経験しました。 この話題になる時は、決まって、 「勿論、鍵をかけず、生徒に自由に使わせるのが当たり前だ、鍵をかけるなんてとんでもない」 という、最初から暗黙の結論が有って、反論なぞしようものなら、 「お前は何をバカなことを言っているんだ」的に言われかねない雰囲気があり、 結局、幾つかの奇麗事と学校の自慢話が出た後、各自が満足して終わりになるのが常でした。
でも、私、思うのです。
「”鍵”って、手段であって、決して目的ではない筈だ」と。
勿論、生徒に対する指導をきちんと行い、
「鍵をかけない」ことが理想であることは間違いないですが、
目の前の現実では、
生徒の状況、先生の状況、学校の状況によって、
「鍵をかける必要は無い」と思うのなら、
それは幸せなことで、かけなければ良いし、
もしも、例えば、その反対で、こりゃマズイ、と、感じるなら、
外部への体裁にこだわることなく鍵をかける勇気も必要ではないでしょうか。
これは、それぞれの学校でケースバイケースで判断すれば良い事で、
ですから、単純、安直、見栄や奇麗事で、無責任に、十把一絡げで、
「鍵をかけることは悪い」「鍵をかけないことは良い」なんて、
私には、発言出来ません。
勿論、「鍵をかけてしまえばそれで良い。後は何もしない」という発想も大嫌いです。
例えば、
本当の問題は、
鍵がどうとかではなくて、
「いかに、生徒に、ルールを守ることを理解させ、出来るだけ自由で安全に使わせるのか」
「万一、問題が起きた時の外部への対応をどう取るのか」
を、学校全体の体制としてきちんと整備しておくことが出来るか、
だと思います。
そして、最終的に、部屋に鍵をかけずに済む体制に持っていく事が出来れば、理想だと思います。
就職後の生徒のためにも。
外部に余計な迷惑をかけないためにも。
理想は、
図書室の司書にあたる人が部屋に居て、
生徒に自由に使わせるのが良いかなぁ...
と、思っています。
( '02/03/30 記す )