私自身、商業教育に関しては素人です。 けれども、私の20年余りの実習助手としての経験は、私にとってのキャリア(轍)です。
キャリア教育って、単純に(目に見える)取得した検定の難易度や数だけの問題ではなく、
(目には見えない)どれだけその仕事に誇りと遣り甲斐を見出せるか、だと思います。
私は資格検定自体は肯定します。
資格に合格する為に一所懸命に頑張っている生徒を肯定します。
けれども、時には教諭も生徒も大嫌いだと思いながら、中途半端な雑学本の丸暗記の如く、
(内容ではなく)冠の数やスペシャルさだけを騒ぎ立て、
進学、就職への出口指導や学校の評価にすり替えるのは好きにはなれない。仏作って魂入れず。
でも、それって、進学校で「教科「情報」は進学に関係ないから授業をしない、と言うのは問題だ」
と言うのと同程度にキレイゴトなのか知らん。
最近のベネッセの動きも其処を狙っているのだろうし。
そのうちに、「商業」という教科は普通教科と同列の「進学の為の科目の1つ」になるのかも。
全国に広がりつつある「キッザニア」や「ジュニアエコノミーカレッジ」、
或いは「ビジネスアイディア~」や「バーチャルカンパニー」「ジュニアアチーブメント」的なプロジェクトも増えて来ており、
それらの概念は、時として見られる商業高校の形骸化した販売実習や商品開発を超えつつあります。
かつて、普通教科「情報」が謳われた時、商業高校の情報処理教育は一気に冷めて行ったが、
小、中、高校がキャリア教育を謳い始めた今、商業高校はどの様に対応して行くのだろうか。
10年後、大学や一般社会は「商業高校」をどの様な位置付けで捉えているだろう?
決して否定している訳では無くて、どうするの? と言う話です。
以前、TVで、 東京ディズニーランドが大好きで頻繁に行っているタレントと、 行った事も興味も無いけど番組の為に本でガリ勉したタレントとが対戦するクイズ番組が有って、 ガリ勉タレントの方が優勝したのですが、 まぁ、それは知識が増えたのだから良いんだけど、 このネタで両者をクイズで対戦させる事自体に何だか違和感を覚え、 ついでに日常の情報処理教育を連想してしまった私です。 両者にとって、そんな東京ディズニーランドって、楽しい?